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小林真一の作品を拾い読み きらめく星座社★ 【 『アルプスの小川』 オーストリアの館より 】

小林真一の作品を拾い読み きらめく星座社★

こんにちは。 神戸から生まれた出版社、『きらめく星座社』です。 私たちが送りだす、小林真一・著の作品を、少しずつご紹介していきます。

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【 『アルプスの小川』 オーストリアの館より 】

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『 アルプスの小川 』 オーストリアの館 より・・・



今は亡きヘルベルト・フォン・カラヤンが、最後の日本公演のために来阪したのが、八八年の初夏だったと記憶する。シンフォニーホール二階の、右手ベランダ席で、指揮者の横顔がよく見える席だった。

曲目は「展覧会の絵」と「ボレロ」。

ボクはそれまで、ムソルグスキーという作曲家を、さして好きではなかったのだが、一人では歩くこともままならぬ身体で、懸命にタクトを振るカラヤンの指揮のもと、実際に展覧会の場に居あわせて、次々と素晴らしい絵画が目の前に展開されると思える、演奏に感動したことを、まるで昨日のことのように、鮮明に記憶している。

カラヤンとは、これで永遠の別れとなることを、観衆のすべてが知っていて、だから演奏を終えたカラヤンへの、嵐のような拍手はいつまでも鳴り止まず、カラヤンもまた、それに応えて、不自由な身体を人の肩を借りながら、何度も何度もアンコールへの返礼に姿を現わしたのだった。

大勢が花束を抱えて、カラヤンの元に殺到した。

あれは素晴らしいシーンだった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『 アルプスの小川 』 オーストリアの館 より・・・



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