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小林真一の作品を拾い読み きらめく星座社★ 【 『 はぐれ狼が奔る 』 動物園のライオン より 】

小林真一の作品を拾い読み きらめく星座社★

こんにちは。 神戸から生まれた出版社、『きらめく星座社』です。 私たちが送りだす、小林真一・著の作品を、少しずつご紹介していきます。

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【 『 はぐれ狼が奔る 』 動物園のライオン より 】

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・・・・・・・・・・・・・・・・・『 はぐれ狼が奔る 』 動物園のライオン より・・・

丸大が囁く。

「ここの客、皆偉い人たちばかりのようですね」

牧山は声をひそめたりしない。

「ああ、そうだな。ライオンばかりだな」

「やはりライオンですか」
と丸大はあくまで小声。

「ライオンたって、動物園のライオンだ。
腹が減ったら園丁がエサを持って来る。
それが当たり前と思っている。そのうち年齢がいって毛並みが悪くなったら、元のサバンナに戻されても、手前でエサなんか取れん、哀れなライオンだよ。キミはまあ野良犬だな。オレだって野良犬だ。
手前のエサぐらいどうとでもする誇り高き野良犬だ」

揚げたての天麩羅が次々と差し出されるのを食べながら、つと横を見たら、なんと丸大のやつは、折角の揚げたてに箸をつけようともせず、俯いて漬物でご飯を食べていた。

流石に小声となり、

「お前、何やってんだ、天麩羅は揚げたてを食べるのが、職人さんに対する礼儀だぞ」

丸大はやっと、恐る恐る天麩羅に箸を運んだ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・『 はぐれ狼が奔る 』 動物園のライオン より・・・


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