
その日は休日だった。
Tクンが「カルチェラタン」に
行きましょうかと言った。暴動がまだ
続いていて、もう直ぐにも警官隊と
学生たちとが衝突する時間帯と
なるらしい。
行ってみて驚いた。敷石道の石が
全部はがされている。
学生たちの武器、投石材料として
用意されていたのです。
学生たちのシュプレヒコールは
「ド・ゴール、フランコ、サラザール!」
というものだった。
第二次大戦を戦い抜いた英雄たちだが、
六八年ともなると、最早頑迷な老害と
されていたわけで、巻き添えを食った
フランコ将軍も、サラザール博士も、
さぞかし不本意なことだったろう。
スケジュールでも決まってんだろうか。
Tクンの予言通り警官隊が集まって来た。
その数がどんどん増えて・・・・
・・・・・・・・・『 アルプスの小川 』 四十年の時空を行ったり来たり より
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